引越し業者への心付けは必要?心付けよりも大切な3つのポイント

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「引っ越し業者に心付けって必要?」「心付けっていくら渡せば良いの?」など引っ越し業者への心付けについて知りたいと思っていませんか?

引っ越し業者へ心付けは基本的には不要ですが、もし渡す際には事前に知っておくべきことがあります。

この記事では、大手引っ越し業者で500件以上の引っ越しをしてきた筆者が「引っ越し業者への心付けは渡すべきなのか?」と「渡す際に知っておくべきこと」を下記の流れで解説していきます。

  1. 引っ越し業者への心付けは必要?
  2. 元現場作業員が教える心付けの渡し方
  3. 心付け以外で当日までに準備しておくこと7選

この記事を読めば引っ越し業者へ心付けを渡すべきかどうかがわかり、当日の作業員に気持ちよく作業をしてもらえるようになります。

1.引っ越し業者への心付けは必要?

引っ越し業者への心付けは不要です。

心付けとは「引っ越し作業員に感謝の気持ちを示すためのお金や品物を渡すこと」ですが、引っ越し業者の中には下記のように不要と明記しているところもあります。

サカイ引越センター

Q.引っ越しスタッフの方に、心付けや食事を用意した方がいいのですか?
A.当社のスタッフにはそのような心遣いはご不要です。引用:サカイ引越センター

アーク引越センター

Q.作業スタッフに心付け(チップ)は必要ですか?
A.アーク引っ越しセンターでは心付け拝辞をしております。つねによいサービスをご提供いたしますのでご安心ください。引用:アーク引越センター

なお、心付けが貰えなかったからといって「荷物を雑に扱ったり」「作業が遅くなる」など、作業の質は落ちないので安心してください。

1-1.実際に渡している人はどのぐらい?

心付けは不要ですが、実際の私の経験ではおおよそ半分ぐらいの割合で心付けを頂けることがありました。

なお、お金だけよりも飲み物などの差し入れをいただくことの方が多かったです。

実際にこれまで500件以上の引っ越しをしてきた私の経験で心付けを頂いた割合をグラフにまとめました。

心付けの有無で作業の質は変わらない

私自身、心付けの有無で仕事の質を変えるような事はなかったです。

さらに、現場で「心付けの有無で作業の質が変わるかどうか?」の話になった事は幾度となくありますが、心付けの有無で作業の内容や質を変えると答えた者はいませんでした。

1-2.心付けを渡した方が良い人

心付けは基本的に渡す必要はありませんが、下記の場合などどうしても渡したい場合だけは渡しても良いでしょう。

心つけを渡した方が良い人

  • 心付けを渡さないとどうしても心配な人
  • 気持ちだけでも渡して頑張ってもらいたい人

ただ、心付けはあくまでも気持ちなので、心付けを渡したからといって無理な要望を言ったり、横柄な態度をとったりするのは絶対にやめましょう。

現金だと貰ってくれないこともある

引っ越し業者の中には心付けとして現金をもらうことを禁止している場合もあるので、現金よりも飲み物などの差し入れを渡すのがおすすめです。

おすすめの差し入れの品や心付けの相場、渡すタイミングについては「2.元現場作業員が教える心付けの渡し方」で詳しく解説をしていきます。

なお、作業員が気持ちよく、作業しやすい環境を作るのに心付けよりも大切なことがあるので次の項で解説します。

1-3.心付けよりも大切な「作業をしやすくするための3つのポイント」

作業員に気持ちよく作業をしてもらうためには下記の3つを行うようにしましょう。

心付けももちろん嬉しいですが、現場の作業員としては心付けをもらうよりも上記の3つをしっかりとしてもらった方が作業がしやすくなります。

ポイント1.挨拶をする

基本的に作業員から挨拶をしますが、必ず利用者からも挨拶を返すようにしましょう。

なんのコミュニケーションもないまま作業を始めると、作業員としては荷物の内容や配置が質問が聞き辛くなってしまいます。

逆に挨拶などのコミュニケーションがとれていると、作業員から家具の配置や荷ほどきの方法などのアドバイスもしやすいです。

引っ越し作業の開始の挨拶の例

作業員:こんにちは!本日作業を担当させていただきます、〇〇引越センターの〇〇と申します。本日はよろしくお願いします。

利用者:暑い中ご苦労様です。こちらこそよろしくお願いします。

ポイント2.要望を事前に伝えておく

申し込みをしてから「荷物が増えた」や「家具を解体・組み立てをして欲しい」などの要望が増えた場合は事前に担当の営業所やコールセンターに電話して伝えておきましょう。

引っ越しの作業は同じチームで1日に複数の件数をこなすことも多いです。そのため、想定外の作業が増えるとその分、急いで作業するので質は落ちやすくなってしまいます。

ダンボール5個増えたぐらいでは事前に伝える必要はありませんが、ダンボールに入らない家具・家電が増えた場合は直前でも事前に伝えておくようにしましょう。

ポイント3.家具の配置を決めておく

もし余裕があれば、新居のレイアウトもあらかじめ考えておくと、作業がスムーズに行えるので作業員はやりやすくなります。

決めていなくても問題はありませんが、作業員はどんどん家具を運び込んでいくので、利用者側の指示も大変になります。

2.現場作業員が教える心付けの渡し方

どうしても「心付け」を渡したいという人のために心付けの金額や渡すタイミングについて解説をしていきます。

2-1.心付けはいくら渡せば良いの?

心付けの金額は作業員一人当たりで500円〜2,000円程度もらうことが多いです。

当日、現金や細かいお札がないと渡せないので、あらかじめ作業員の人数を確認して、「人数分のお札」や「お金をいれるポチ袋」を用意しておきましょう。

なお、作業員の人数は見積もり書に記載されていることが多いです。

見積書が手元にない場合や、記載がない場合は下記の表を目安にしてください。

■引越し作業員の人数の目安

単身引越し2~3人
家族引越し5~7人

2-2.心付けの渡しかた

心付けは最初の挨拶が終わったあとに渡しましょう。

作業後にあげても問題ありませんが、もしかしたら心付けをもらうことでモチベーションをあげてくれる作業員も中にはいる可能性があるからです。

渡す際は作業員一人一人に手渡しがおすすめです。代表者一人にあげてしまうとその人が着服してしまう可能性もあるからです。

簡単で良いので「本日はよろしくおねがいします」や、「お昼代の代わりのどうぞ」など一言添えて渡すとより印象がよくなります。

2-3.作業員に喜ばれる差し入れランキング

現金だと貰ってくれないこともあるので、現金よりも飲み物などの「差し入れ」を渡すのがおすすめです。

飲み物やお菓子については作業開始前に渡してもすぐに飲む人はあまりいないので、休憩中など一息ついた時に渡すのが良いでしょう。

どんな飲み物が良いのか?や飲み物以外に貰ったら嬉しいものを含めて作業員にアンケートをとった結果をランキングにしました。

引っ越しの作業は冬でも汗をかくほど重労働なので、飲み物を渡す場合は基本的に冷たいものを差し入れしましょう。

1位エナジードリンク(レットブルなど)
2位スポーツドリンク
3位塩飴や塩分タブレット
4位
5位お茶

アンケートの結果ではリポビタンDやレットブルなどの栄養ドリンクが1位となりました。

ただ、レットブルやモンスターなど炭酸が入っているものは炭酸が苦手な人もいるので、炭酸の入っていないリポビタンDやアリナミンがおすすめです。

絶対に失敗したくない場合は水やお茶がおすすめ

栄養ドリンクなどは喜ばれる可能性が高いですが、苦手という方もいるので、絶対に失敗したくない場合は、好き嫌いのない水やお茶が無難です。

渡す際はペットボトルのものを渡すと作業員が好きなタイミングで飲むことができます。

3.心付け以外で当日までに準備しておくこと7選

引っ越しの直前には「心付け」よりも大切な準備が多く、できていないと追加料金が取られる可能性がある準備もあります。

当日までに準備しておくことと、しない起きるデメリットをまとめたので、まだできていない準備があれば必ずしておきましょう。

準備しておくことしないと起きるデメリット
3-1.荷造り追加料金が取られる
3-2.ガスの利用開始の連絡新居でガスが使えない
3-3.ゴミの処分ゴミも引っ越し先に運んでもらうことになる
3-4.冷蔵庫の中身の処分冷凍食品や生鮮食品を別送することになる
3-5.冷蔵庫の水抜き他の荷物が濡れる・冷蔵庫が故障する
3-6.石油ストーブの灯油抜き運んでもらえない
3-7.当日に必要なものを分けておく必要なものを探すのに

3-1.荷造り

荷造りが終わっていない状態で引っ越し当日を迎えると、荷造りを作業員に手伝ってもらう必要があるので、追加料金が発生します。

場合によっては、引っ越し日を延期したり、最悪、引っ越しができずにキャンセル料だけ取られる場合もあります。

引っ越しの前日までに終わっていない場合は、仕分けなどは忘れて、とにかく目の前のものをダンボールにひたすら詰めていきましょう。

3-2.ガスの利用開始の連絡

ガスの利用を開始をする際は必ず立ち会いが必要になるので、事前にガス会社へ連絡しておかないと、新居でのガスの利用が遅れます。

また、旧居がオートロックの場合など閉栓の立ち会いも必要になる場合もあります。

なお、閉栓の立ち会いができなかった時の対応はガス会社によって異なるので、まずは電話をしてみましょう。

連絡の方法

理想は1週間前に連絡しておきたいですが、運が良ければ当日対応してくれることもあります。

新居で別のガス会社を使うことになる方は、新旧両方のガス会社へ連絡をするようにしましょう。

具体的にすべき事各ガス会社のHP・電話で引っ越しの連絡→閉栓・開栓の立ち会い
用意するもの「お客様ガス番号」などが記載されている「領収書」または「検針票」
所要時間10~20分程度
主なガス会社の連絡先

主なガス会社をまとめました。他のガス会社を利用の方は「エリア+ガス+引っ越し」で検索しましょう。

利用者の多いガス会社Webから電話から
東京ガス手続きページ0570-002211
東邦ガス手続きページ0570-015456
大阪ガス手続きページ0120-0-94817
西部ガス手続きページ0570-000-312

3-3.ゴミの処分

引っ越しの際はゴミを計画的に捨てないと、ゴミも引っ越し業者に持っていってもらうことになります。

特に単身パックなどの少量の荷物の引っ越しの場合は、ゴミが多いと追加料金を取られる可能性が高いです。

そのため、引っ越しの2週間前ぐらいから、ゴミの曜日を確認して計画的にゴミを捨てていくのが理想です。

ゴミが捨てきれなかったら不用品回収業者に依頼をしよう

引っ越し直前になってもゴミが大量にある場合や粗大ゴミがある場合は不用品回収業者に依頼をしましょう。

不用品回収業者を探す場合はランキングや口コミの評価を参考にできる「くらしのマーケット」がおすすめです。

ネットで予約ができ、トラックに乗せ放題で1~2万円でまとめて回収してくれる業者が多いです。

3-4.冷蔵庫の中身の処分

引っ越しの際は冷蔵庫を空にする必要があるので、ゴミ同様計画的に消費していくことが大切ですが、特に気をつけるべきなのは、「冷凍食品や生鮮食品」です。

「冷凍食品や生鮮食品」は引っ越し業者に運んでもらえないので、引っ越しの日がゴミの日でなかった場合はクロネコヤマトの「クール宅急便」などで別送するしかありません。

3-5.冷蔵庫の水抜き

冷蔵庫の霜取り・水抜きを忘れると、他の荷物が濡れてしまったり、冷蔵庫が故障してしまう場合があります。

冷蔵庫の冷凍室には霜が溜まっており、霜取りをしないと運搬中に霜が溶けてしまいます。

また、冷蔵庫には蒸発皿というパーツがあり、そこに水が溜まっているので、その水が運搬中にこぼれてしまう可能性があるからです。

※蒸発皿とは冷蔵庫内部で発生した霜が溶けた水を受けるお皿のこと

霜取りの方法

霜取りは引っ越しの前日に行いましょう。霜取りの工程は下記の通りです。

霜取りの工程

  • 製氷機トレイの氷を捨てる
  • コンセントを抜き、電源を落とす
  • 冷凍庫を開けっ放しにする
  • 霜が溶けた後の水分を拭き取る

水分を拭き取る際は、あらかじめタオルなどを敷いておけば周りが水浸しになるのを防ぐことができます。

水抜きの方法

水抜きとは蒸発皿の水を捨てることです。

蒸発皿は基本的に冷蔵庫の裏側・下部についていて、手前に引けばとることができます。

このお皿に溜まっている水を捨てれば水抜きは完了です。

メーカーによっては蒸発皿の場所や取り出し方が違う場合もあるので、取り扱い説明書やメーカーのHPを確認しましょう。

搬入した後も注意!

冷蔵庫の搬入が終わったあとは1時間ほど空けてから電源を入れるようにしましょう。

すぐに電源を入れると、まだ冷蔵庫の中のオイルやガスが安定していない可能性があり、故障の原因になります。

3-6.石油ストーブの灯油抜き

灯油が入ったままの石油ストーブは運んでもらえないので、製品の取扱説明書を確認しながら空焚きをして、完全に灯油を抜きましょう。

灯油タンクの給油口と、ストーブやヒーター側の給油口を拭いておくとより安心です。

もし、忘れていた場合はガソリンスタンドに持っていき有料で処分をしてもらいましょう。

3-7.当日に必要なものを分けておく

「荷ほどきに必要なもの」や「掃除用具」、「新居ですぐに使うもの」はまとめて梱包しておかないと、当日必要なもの探すという無駄な作業が発生してしまいます。

下記の「当日必要なもの」と「新居ですぐ使うもの」はまとめて梱包しておき、ダンボールに「すぐ使うもの」と書いておきましょう。

荷ほどきに必要なもの掃除用具新居ですぐ使もの
・マスク
・軍手
・カッターやハサミ
・ビニール紐、ガムテープ
・工具セット(ドライバーなど)
・マジック
・雑巾
・ウエットティッシュ
・折りたたみ式のクイックルワイパー
・ゴミ袋
・携帯電話・スマートフォンの充電器
・タオル
・2泊分ほどの着替えなどのお泊まりセット
・割り箸・紙皿・紙コップ
・トイレットペーパー

なお、鍵の引き渡し・受け取りの際に印鑑が必要になるので、梱包はせずに手元に持っておきましょう。

まとめ

引っ越し業者への心付けについてお分かりいただけたでしょうか?

引っ越し業者への心付けは不要です。

また、心付けを渡さなかったらといって作業の質が落ちることもありません。

心付けよりも下記の3つを行った方が作業員としては作業がしやすくなります。

ただ、どうしても渡したい場合は作業員一人当たり500円〜2,000円を目安に一人一人に手渡しをするようにしましょう。

あなたが、引っ越し業者に心付けを渡すべきかどうかを理解して、引っ越し当日にトラブルなく作業してもらえることを願っています。

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