転入届はいつまでに出せばいい?期限と遅れた時の9つのデメリット

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「転入届の期限っていつまでなの?」「転入届が転入届の手続きに期限はあるの?」など転入届の期限について知りたいと思っていませんか?

転入届はどの自治体でも、引越してきた日から14日以内に手続きをする必要があります。

この記事では、市役所で窓口担当だった筆者が、転入届の期限はもちろん、遅れてしまった場合の対応などを下記の流れで解説をしていきます。

    1. 転入届の手続き期限と遅れた場合の9つのデメリット
    2. 転入届に関するQ&A
    3. 転入届と併せて役所ですべき手続き6選

この記事を読めば、転入届をいつまでにすれば良いのかがわかり、転入届の手続きで迷うことがなくなるでしょう。

1.転入届の手続き期限と遅れた場合の9つのデメリット

転入届の手続きはどの自治体でも、引越してきた日から14日以内に手続きをする必要があります。

転入届の手続き期間の画像

■住民基本台帳法22条
転入をした者は、転入をした日から十四日以内に、次に掲げる事項を市町村長に届け出なければならない。

引用:e-Gov(総務省運営)

なお、引越し前の自治体で転出の手続きを済ませておかないと、転入の手続きはできないので転出の手続きが済んでいない人は早急に転出手続きを行いましょう。

転出の手続きについては「元市役所職員が教える!引っ越しの転出届で失敗しないための全知識」で詳しく解説しています。

1-1.手続きが遅れるとデメリットが多い

転入手続きが遅れてしまうと、遅れた理由の説明を求められて転入手続き自体が面倒になるだけではなく、実生活でも困ることが多いです。

最悪、罰金を支払わなければならない可能性もあるので注意しましょう。

転入の手続きが遅れることで発生する9つのデメリット

  • 遅れた理由の説明が必要なので「転入手続きが面倒になる
  • 罰金を支払う」可能性が出てくる
  • 新住所での「選挙権がない
  • 新しい自治体の「育児や福祉の助成サービスを受けられない
  • 社会保険料、所得税などの「公的な手続きが面倒」になる
  • 本人確認書類が旧住所」のままになる
  • 役所からの郵便物が新住所に届かない
  • 住民票、所得証明などの「各種証明書が新住所の役所で発行できない
  • 通勤手当や住宅手当など「手当の申請が認められない可能性がある

なお、転出届をしたのに、転入届の手続きをしないと住所不定の状態になります。(日本のどこにも住民登録がない状態になります)

遅れた理由の説明が必要なので転入手続きが面倒になる

引越してきた日から14日以内」に転入の手続きできなかった場合は、なぜ、期限内にできなかったのか窓口で聞かれ、その理由や状況の説明が求められる場合があります。

理由を説明するための書面の提出を追加で求められる場合もあります。

届出が遅れた場合には、理由書を記入いただき、簡易裁判所に送ります。最高5万円の過料※がかかる場合があります。

引用:兵庫県神戸市

※過料とは行政上、軽い禁令をおかしたものに支払わせる金銭

罰金を支払う可能性が出てくる

転入の手続きが遅れると、最悪、5万円の罰金を支払わなければならない可能性があるので注意しましょう。

■住民基本台帳法第53条
正当な理由がなくて第22条から第24条まで、第25条又は第30条の46から第30条の48までの規定による届出をしない者は、5万円以下の過料に処する。

引用:e-Gov(総務省運営)

新住所での選挙権がない

転入届けをしないと、新しい住所での選挙に参加することができません。

転出届を提出した状態で、転入届の手続きが1ヶ月以上遅れると、旧住所と新住所のどちらの選挙にも参加できなくなります。

新しい自治体の育児や福祉の助成サービスを受けられない

育児や介護などの助成サービスを受けることができません。

例として東京都江戸川区の育児、介護の助成制度を表にしました。

制度名
育児
  • 子ども医療費助成制度
  • 児童手当
  • 乳児養育手当
介護
  • 介護保険
  • 熟年者激励手当
  • ケア機器の給付
  • 紙おむつなどの支給や、おむつ使用料の助成

参考:東京都江戸川区ホームページ

社会保険料、所得税などの公的な手続きが面倒になる

転入の手続きが遅れると保険料をさかのぼって支払わなければならなかったり、確定申告の手続きも煩雑になります。

例えば、確定申告の手続きは現在の住所で行う必要があるので、送られてくる確定申告書に旧住所が記載されていたら、その申告書は使えません。

自分で書式をダウンロードして作成するなど手間が増えてしまいます。

本人確認書類が旧住所のままになる

保険や銀行などの大切な手続きはもちろん、お店の会員カードの作成などの細かな事まで、生活をしていくうえでの様々な場面で本人確認書類が必要になります。

その本人確認書類が旧住所のままだと、住所が違う理由を説明にしなければならなかったり、大切な書類が旧住所に届いてしまうなど不便になる事が多いです。

役所からの郵便物が新住所に届かない

役所からの郵便物が届かず、大切な手続きができなかったり、お知らせを受け取れなくなる可能性があります。

例として広島県東広島市の役所から届く、主な郵便物を一覧にしました。

役所から郵便物

  • マイナンバー通知カードと個人番号カード交付申請書
  • 年金手帳、納付書、免除申請結果通知書
  • 国民健康保険税の納付通知と納付書
  • 国民健康保険被保険者証(保険証)
  • 国民健康保険税の所得申告書
  • 市民税・県民税の税額決定・納税通知書と納付書
  • 過誤納金還付通知書
  • 督促状※1
  • 催告書※2
  • 各種通知文
  • 受診券

引用:広島県東広島市

※1未払いがある場合、催告書の前に支払いを催促するための書類
※2督促状への対応をしていないと送られてくる催促の書類

住民票、所得証明などの各種証明書が新住所の役所で発行できない

パスポート作成や更新、自動車に関する手続きなど公的な手続きをする場合をする際は、住民票などをもとめられることが多いです。

そういった手続きをする度に、旧住所の役所へ行き(または郵送)住民票を発行してもらうとなると手間がかかります。

通勤手当や住宅手当など「手当の申請が認められない可能性がある」

会社へ通勤手当など申請する際に、引っ越し後の住所を証明するものがないと、申請ができなかったり、申請が認められない場合があります。

また、会社に申請している住所と違う住所に住んでいて手当を多くもらっていると、バレた場合に懲戒解雇になる事も多いので注意しましょう。

1-2.転入届は期限内に手続きを

転入届は「本人確認書類と印鑑」に加えて、「転出証明書またはマイナンバーカード」を持っていけば、あとは転出届と同じように手続きをするだけです。

転入届の書き方や窓口の場所は役所へ行き、役所の人に聞けば教えてくれます。

転入届に必要なもの

  • 転入届(役所でもらえる)
  • 窓口に行った人の本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  • 窓口に行った人の印鑑
  • 「転出証明書」または「マイナンバーカード」※

※転入届に必要なものは「転出方法」によって変わるので注意

転出の際に「特例転出」をしたかどうかで、「転出証明書」と「マイナンバーカード」のどちらが必要になるかが変わります。

特例転出とはマイナンバーカードを使った転出方法で、転出記録をマイナンバーカードに記録することで、転入手続き時に「転出証明書」が不要になる手続きのことです。

該当者必要なもの
特例転出をした人(転出時にマイナンバーを使った人)マイナンバーカード
特例転出をしなかった人(転出時にマイナンバーを使わなかった人)転出証明書

土日に手続きできる場合もある

平日に役所へ行く時間がなかなか取れない場合は、引っ越し先の役所が土日にやっているかどうか?を調べましょう。

土日にやっていなかった場合は、平日に休みをとり自分で役所にいって手続きをするのがおすすめです。

代理人による手続きも可能ですが、代理人による手続きは手間がかかる上に間違えやすいのでおすすめできません。

なお、役所へ行く際は、併せて役所ですべき手続きがあるので、「3.転入届と併せて役所ですべき手続き6選」でそれぞれの手続きの解説をしています。

休日に窓口がやっているかを調べる方法

自分の自治体が休日でも対応してくれるかどうかは「お住まいの市区町村名+休日窓口」とインターネットで検索すると出てくる場合があります。

休日窓口の検索結果

2.転入届に関するQ&A

転入届けの手続きの際によくある疑問や質問をまとめました。

Q1.転入届の手続きは郵送ではできないの?

A.できません。

平日に手続きが難しい場合でもお住まいの自治体によっては、土日・祝日も窓口対応してくれる場合があるので確認をしてみましょう。

Q2.転入届けの手続きって誰ができるの?

A.引っ越しの手続きをできる人は下記の該当者になります。

  • 引っ越しをした本人(家族引っ越しの場合、家族全員可能)
  • 引っ越しした本人の世帯主
  • 代理人

代理人による手続きはおすすめできない

代理人手続きは「委任状」の作成が必要で、さらに、代理人が記載ミスをしないようあらかじめ記載内容を伝えておくなど、手間がかかる上に間違えやすいのでおすすめできません。

平日休めなくてもお住まいの自治体によっては、土日・祝日も窓口対応してくれる場合があるので自治体のHPで確認をしてみましょう。

なお、下記の場合は、委任状なしでも手続きができる可能性があるので自治体の担当窓口に「委任状が必要かどうか?」をまず確認をしてみましょう。

  • 同一世帯※の人(奥さんや兄弟)が代理で手続きをする場合

※同じ住所で家計(生計)を一緒にしている世帯のこと。家族でも住所が違う場合は別世帯

Q3.転出した日を偽ってはいけない?

A.もちろんいけません。

虚偽の報告をすると最高で5万円の過料を支払わなければならない可能性(住民基本台帳法の第52条)があります。

転入届を引っ越し日から14日以内に提出できなかったからといって、転出届の転出日を本来とは違う日で記入するのは危険です。

虚偽の届出(第二十八条から第三十条までの規定による付記を含む。)をした者は、他の法令の規定により刑を科すべき場合を除き、五万円以下の過料に処する

引用:e-Gov(総務省運営)

Q4.転入届の手続きに費用はかかる?

A.かかりません。

Q5.本人確認書類って何が有効なの?

A.本人確認書類として有効なものをまとめました。

1点で証明になるもの下記のうちいずれか2点で証明になるもの
  • 個人番号カード
  • 運転免許証
  • パスポート
  • 写真付き住民基本台帳カード
  • 身体障害者手帳
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 運転経歴証明書
  • 国民健康保険、健康保険、船員保険、または介護保険の被保険者証
  • 共済組合員証
  • 国民年金手帳
  • 国民年金、厚生年金保険、または船員保険に係る年金証書
  • 写真無し住民基本台帳カード
  • 学生証

3.転入届と併せて役所ですべき手続き6選

引っ越したらなるべく1週間以内、遅くても2週間以内に役所などでしておきたい手続きとその際に必要なものをまとめました。

手続き手続きすべき人必要なもの
(印鑑+本人確認書類+α)
3-1. 国民健康保険の住所変更国民健康保険に加入している人
  • 転出証明書
3-2. 国民年金の住所変更国民年金に加入している人
  • 国民年金手帳
3-3. マイナンバーの住所変更全ての人
  • 同一世帯全員分のマイナンバーカードか通知カード
3-4. 妊婦健康診査受診票の交換妊娠中や出産後の人
  • 母子手帳
  • 妊婦健康診査受診票
  • 妊婦超音波検査受診票
  • 妊婦子宮頸がん検診受診票
3-5. 原付の住所変更原付を持っている人
  • 廃車申告受付証
3-6. 犬の住所変更犬を飼っている方(猫の場合は不要)
  • 鑑札

法律で期限が決められた手続きもあり、忘れると罰則を受ける可能性があるので、確実に行なっておきましょう。

3-1. 国民健康保険の住所変更

国民健康保険の住所変更は引っ越しをしてから14日以内に行う必要があります。

手続きすべき人
  • 国民健康保険に加入している人
具体的にすべき事
  • 役所の窓口で届けを出す
必要なもの
  • 転出証明書
  • 国民健康保険証
  • 窓口に来た人の本人確認書類
  • 窓口に来た人の印鑑

3-2.国民年金の住所変更

国民年金の住所変更は引っ越してから14日以内に手続きを行います。なお、引っ越し元での手続きは必要ありません。

手続きすべき人
  • 国民年金に加入している人
具体的にすべき事
  • 役所の窓口で届けを出す
必要なもの
  • 国民年金手帳(加入している人全員分)
  • 印鑑

3-3. マイナンバーの住所変更

引っ越してから14日以内にマイナンバーの変更手続きも必要です。

手続きすべき人
  • 全ての人
具体的にすべき事
  • 役所の窓口で届けを出す
必要なもの
  • 同一世帯全員分のマイナンバーカードか通知カード
  • 印鑑

3-4. 妊婦健康診査受診票の交換

東京都内の方は、そのまま受診票が使えるケースもありますが、このタイミングで確認しておきましょう。

手続きすべき人
  • 妊娠中や出産後の人
具体的にすべき事
  • 新しい住所の妊婦健康診査受診票などを交換する
必要なもの
  • 母子手帳
  • 妊婦健康診査受診票
  • 妊婦超音波検査受診票
  • 妊婦子宮頸がん検診受診票

3-5. 原付の住所変更手続き

引っ越してから15日以内に原付の住所変更手続きも必要です。

手続きすべき人
  • バイクを持っている人
具体的にすべき事
  • 役所の窓口で届けを出す
必要なもの
  • 廃車申告受付証

前の住所の役所でもらった「廃車申告受付証」を新住所の役所に提出すれば、標識交付証明書とナンバープレートがもらえます。

3-6. 犬の住所変更手続き

転出前の自治体、(同じ自治体での転居の場合、今の自治体)で交付された「鑑札」を持って役場や保健所へ行きます。

窓口や、狂犬病予防注射済票の要否など自治体によって異なるので、「ペット+引っ越し+引っ越し先の市区町村」などで調べてから行きましょう。

「鑑札」を無くしてしまった場合の対応も、市区町村によって異なるので、なくした方は問い合わせてみましょう。

手続きすべき人
  • 犬を飼っている方(猫の場合は不要)
具体的にすべき事
  • 役所や保健所で、ペットの登録住所の変更を行う
必要なもの
  • 鑑札
  • 印鑑

国から指定された特定動物を飼っている方へ

トラ、ワニなど特定動物に指定されているペットを飼っている方は、動物種・飼養施設ごとに都道府県知事などの許可が必要です。

引っ越しの際は手続きが必要か、各自治体に問い合わせておきましょう。環境庁:「特定動物(危険な動物)の飼養又は保管の許可について

まとめ

転入届の手続き期限についてお分りいただけたでしょうか?

転入届の手続きはどの自治体でも、引越してきた日から14日以内に手続きをする必要があります。

転入届の手続き期間の画像

転入手続きが遅れてしまうと、遅れた理由の説明を求められて転入手続き自体が面倒になるだけではなく、実生活でも困ることが多いです。

最悪、罰金を支払わなければならない可能性もあるので注意しましょう。

転入の手続きが遅れることで発生する9つのデメリット

  • 遅れた理由の説明が必要なので「転入手続きが面倒になる
  • 罰金を支払う」可能性が出てくる
  • 新住所での「選挙権がない
  • 新しい自治体の「育児や福祉の助成サービスを受けられない
  • 社会保険料、所得税などの「公的な手続きが面倒」になる
  • 本人確認書類が旧住所」のままになる
  • 役所からの郵便物が新住所に届かない
  • 住民票、所得証明などの「各種証明書が新住所の役所で発行できない
  • 通勤手当や住宅手当など「手当の申請が認められない可能性がある

あなたが転入届の期限や遅れた場合のデメリットを理解し、遅れる事ななく手続きできる事を願っています。

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