緊急連絡先がいない時でも大丈夫!嘘をつかずに賃貸を契約する全知識

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連絡を取っているイメージ

賃貸を申し込むときの「緊急連絡先ってどんな役割なの?」「緊急連絡先がいないと契約できない?」など、緊急連絡先に関して疑問に思っていませんか?

賃貸の緊急連絡先は、契約者と連絡が取れないときに対応する役割で、お願いできる人がいないときでも、契約することは可能です。

このページでは、大手不動産会社に5年勤務し、現在も賃貸部門で働く筆者が、以下の4つのことをご紹介します。

  1. 申し込み時の確認連絡と入居後の責任対応
  2. 緊急連絡先になれる人・なれない人
  3. 緊急連絡先を用意できないときの3つ対応策
  4. 緊急連絡先に関する10のQ&A

すべて読めば、緊急連絡先の役割から、用意できないときの対応策まで知ることができるので、問題なく賃貸の契約をすることができるでしょう。

1.申し込み時の確認連絡と入居後の責任対応

申し込みの段階で緊急連絡先を求められますが、本人確認の連絡が入るケースは非常に少ないです。

私は現在までに、500件以上の賃貸契約をしてきましたが、緊急連絡先に連絡が入った確率だと1割に満たないです。

また、連絡が入るときは申し込み前に教えてくれることが多いので、その都度、都合のいい家族や友人で申請すれば、何ら問題なく審査を通過できます。

1-1.入居後の対応は緊急のときだけ?

大前提として「契約者に何度も連絡をしているが一向に連絡が取れないとき」だけ、緊急連絡先に連絡が入ります。

つまり、契約者が「仕事で忙しくて平日電話に出れなかった」ぐらいでは、連絡は入りません。

しかし、火事や自然災害などの緊急を要するときだけは、すぐに連絡が入る可能性があるので、対応が必要です。

1-2.緊急連絡先にお金の責任は一切ない

連帯保証人のように、「家賃を滞納したら責任を取る必要がありそう」と不安に思うかもしれませんが、緊急連絡先は法律上でも責任は一切ないので、安心してください。

仮に、電話をすべて無視し続けたとしても、罰せられることも、責められることもありません。

家賃滞納のケース

緊急連絡先への連絡イメージ①

契約者が電話に出ないケース

緊急連絡先への連絡イメージ②

このように、あくまでも連絡の取次でしかないので、責任を取る必要はありません。

2.緊急連絡先になれる人・なれない人

基本的には誰でもなれますが、不動産会社の思いとしては少し変わってきますので、細かく解説していきます。

また、どの不動産会社も年齢制限だけは設けていて、多くの場合、20歳~75歳の方を対象としています。

2-1.緊急連絡先の理想は関係の近い親族

理想は、2親等以内の親族です。仮に、息子がずっと滞納している場合、親であれば何らかの協力をしてもらえる可能性があるので、関係の近い親族が理想となっているのです。

しかし、親の場合でも「年齢も70近いため携帯も使っていない」など、すぐに連絡が取れない方より、友人の方がいいこともあるので、不動産会社に事情を説明して相談してみましょう。

2親等以内の親族図

親族の関係図

2-2.申し込み書に記入する緊急連絡先の情報

一般的に、申し込み書へ記入する項目は以下の5つです。

緊急連絡先

氏 名:続 柄:生 年 月 日:
現 住 所:携 帯 番 号:

上記のように、勤務先や年収を記入する必要はないので、無職やフリーターの方でも問題なく緊急連絡先にできます。

むしろ、仕事で忙しい人より常に連絡が取れる人の方が融通が効くのでいいでしょう。

2-3.滞納歴がありブラックの人は要注意

基本的に緊急連絡先は、家賃保証会社が求めてくることが多いので、家賃滞納していたり、素行の悪い方を申請するときは注意が必要です。

理由は、保証会社のデータベースに滞納歴があり、ブラックとして登録されている可能性があるので、断られることが多いからです。

そのときは別の人を求められる

ブラックの人を申請したからといって、審査に落ちることはありませんが、別の緊急連絡先を設定するように求められるので、改めて探してみましょう。

2-4.嘘の情報を提出することはできる?

虚偽の申請をすることになるので、おすすめはしません。

過去に聞いた話だと、「父親の情報を記入し、番号だけ友人の携帯にして、友人の携帯に着信が入ったら、契約者が声のトーンを変えて対応する」と言うものでした。

この流れであれば、バレる可能性は低いですが、バレたときは大家との関係悪化につながるので、嘘をついて申請するなら、3章で紹介する対応策を検討しましょう。

3.緊急連絡先を用意できないときの3つの対応策

親族や友人など、緊急連絡先として申請できる人がいないときの対策は、以下の3つです。

3-1.緊急連絡先の請負会社に依頼する

緊急連絡先の請負を専門としている会社があり、個人ではなく団体として緊急連絡先を請け負ってくれます。

例えば「一般社団法人みんなのプライド」は行政書士が運営する請負会社で、金額は年間14,000円で請け負ってくれます。

3-2.代行サービス会社に依頼する

平均して、2年間:20,000円を払うことで、緊急連絡先になってくれる人を紹介してくれるサービスです。

ただし、代行サービスの中には、詐欺に近い会社も存在しますので、きちんと自分で見極めてから利用登録することを心がけましょう。

緊急連絡先の代行会社イメージ

申し込みから契約成立までのながれ

代行サービスの利用のながれ

料金を支払ったのに緊急連絡先を紹介してくれなかったり、その後、連絡が取れなくなるケースもあるので、店舗で相談できる会社が一番望ましいです。

例えば「ファインワールド保証」であれば、実店舗がある代行サービス会社なので、他社より信用度は上がるでしょう。

3-3.弁護士に依頼して緊急連絡先になってもらう

顧問料を払えば、緊急連絡先の役割を引き受けてくれる弁護士もいます。

金額は、安くても1ヶ月5,000円ぐらいはかかるので、1年で60,000円と非常に高額ですが、リスクを少しでも減らしたい方は検討してみましょう。

4.緊急連絡先に関する10のQ&A

緊急連絡先のことを詳しく説明してきましたが、より細かい内容を知りたい方に向けて説明します。

今までに質問されたことがある事柄をQ&A形式でお伝えします。

Q1.緊急連絡先が不要な物件はある?

連帯保証人が別で設定されていれば、緊急連絡先は不要になることが多いです。

Q2.緊急連絡先になるにはお金はかかる?

契約するときのお金は一切かかりません。

請求してくるときは悪徳な不動産会社ですので、申し込みをキャンセルしましょう。

Q3.緊急連絡先は途中で変更できる?

新たに別の緊急連絡先を用意していれば、変更してくれるでしょう。

そのときは、きちんと理由を説明することを忘れないようにしましょう。

Q4.緊急連絡先は1名だけですか?

基本的には1名だけで大丈夫です。

UR賃貸の場合は、2名求められることがあります。

Q5.緊急連絡先は契約書に印鑑押しますか?

基本的には印鑑は不要ですが、稀に不動産会社の規定で必要としていることがありますので、事前に確認してみましょう。

契約書に署名することは多々ありますが、多くの場合、契約者が代筆することになります。

Q6.一緒に住んでいる人は緊急連絡先にできますか?

原則、別世帯に住んでいる方となるので、難しいでしょう。

理由は、火事のときなど、一緒に被害にあう可能性もあるからです。

Q7.学生でも緊急連絡先にできますか?

20歳を超えていれば、学生でも問題なく申請できます。

Q8.生活保護でも緊急連絡先にできますか?

連絡が取れる状態であれば、問題なく申請できます。

ただし、認知症や障害のある方ですと、一度不動産会社に相談したほうがいいでしょう。

Q9.外国籍でも緊急連絡先にできますか?

日本語がきちんと喋れるレベルであれば、問題なく申請できるでしょう。

Q10.緊急連絡先になっていますが、住所や番号が変わったときは申請したほうがいいですか?

できる限り申請したほうがいいでしょう。

まずは契約者に現在も住んでいるか確認し、住んでいたら、不動産会社の番号を聞いて問い合わせてみましょう。

5.まとめ

緊急連絡先について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?

基本的には、誰でも緊急連絡先に申請することはでき、お金の責任も一切ありませんので、安心して依頼しましょう。

緊急連絡先になってくれる人がいないときは、嘘をつかずに、お金を払って解決することをおすすめします。

あなたが賃貸物件を借りるとき、緊急連絡先の選定で悩まずに、無事契約できることを陰ながら願っています。

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