プロが教える賃貸の「鍵交換」で絶対に知っておくべき全知識

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「賃貸の鍵交換にかかる費用の相場はいくら?」「鍵交換は自分でやってもいいの?」など、賃貸の鍵交換について疑問におもっていませんか?

賃貸の鍵交換は、鍵の種類により相場はピンキリですが、”一般的に1万円~2万円ほど”で、自分で交換することもできますが、契約違反になることが多く危険です。

このページでは、大手不動産会社に5年勤務し、現在も賃貸部門で働く筆者が以下の流れで管理費についてご紹介します。

  1. 入居前に知っておきたい鍵交換の全知識
  2. その他の項目で初期費用を安くするためにできること
  3. 入居後、鍵を自分で交換することはできる?
  4. 鍵をなくしたときの対処方法

すべて読めば、賃貸で鍵交換をする理由から、自分で鍵を交換するときの対処方法までわかるので、トラブルなく賃貸を借りることができるでしょう。

1. 入居前に知っておきたい鍵交換の全知識

賃貸の鍵交換は物件により、費用はいくらか、だれが払うのか、交換は強制なのか、が変わってきます。

多くの人が不動産会社からもらった請求書に「鍵交換費用:○○,○○○円」と書かれているのをみて、疑問に感じているかとおもいます。

そんな賃貸の鍵交換について、契約時に知っておきたいすべての知識をこの章で解説していきます。

1-1. 鍵交換費用の相場は”1万円~2万円”

一般的なアパート・マンションの鍵交換であれば、1万円~2万円ほどの相場になっていることが多いです。

昔からある”くの字型”の鍵だと1万円ぐらいで、”丸いくぼみがあるディンプルキー”は2万円ぐらいで交換できます。

ただ、ディンプルキーでもセキュリティーに優れたメーカーの鍵だと3万円以上かかるケースもあります。

鍵の種類引用:美和ロック株式会社

1-2. 借りる人が払わないといけないの?

多くの場合、借りる人が払うことが多いです。

ただ、国交省が発表しているガイドラインだと「貸す側が負担することが妥当」と決めています。

しかし、あくまでもガイドラインで法的に効力があるわけではないので、最終的にはすべて貸主が決めることになります。

国交省ガイドラインには下記の通り記載されています。※21ページ記載

鍵の取替え(破損、鍵紛失のない場合) (考え方)入居者の入れ替わりによる物件管理上の問題であり、賃貸人の負担とすることが妥当と考えられる。

交渉して費用を負担してもらうことはできる?

もちろん可能です。実際に請求されたあとに交渉したことで、貸主が負担してくれることになったというケースは非常に多いです。

貸主に交渉してもらうように、不動産会社の担当者へ依頼してみましょう。

メールで依頼するときのテンプレート

不動産会社に電話で伝えにくいときは、以下のテンプレートをコピペして担当者に送りましょう。

○○不動産 ○○様

お世話になってます。○○マンション○○○号室を契約予定の○○です。

請求書ありがとうございました。1点だけ、鍵交換費用は貸主様に負担していただくように交渉してほしいです。

国交省のガイドラインにも出ている通り、鍵交換は管理上の問題とのことです。念の為、国交省と消費者センターにも電話で確認しましたが、原則貸主負担とのことでした。

一方的な申し出となり恐縮ですが、負担いただけない場合、別の物件に切り替える可能性もあるので一度ご検討ください。

1-3. 鍵交換は任意?強制?

一般的な考えだと、鍵交換はすべて任意です。ただ、大手不動産会社が管理する物件などは交換することを強制してるケースもあります。

任意で鍵交換を不要とした場合は、前入居者が使ってた鍵をそのまま使用することになるため、セキュリティ面に不安が残ります。

1万円以上する決して安くはない鍵交換費用ですが、万が一空き巣や強盗に入られたときのリスクを考えると、交換した方がいいといえるでしょう。

1-4. 費用が高いときは、自分で交換してもいいのか

自分で鍵を用意して交換することもできます。ただ、契約上の問題で契約違反になるケースがあります。

黙って交換する人もたくさんいますが、契約内容を確認していないことが多く違約金を請求される恐れもあるので注意しましょう。

詳しくは3章「入居後、鍵交換を自分ですることはできる?」で解説します。

1-5. 古い鍵を渡されたら注意

どちらの負担かはともかく、契約後に受け取った鍵が古いときは注意が必要です。古い理由は、鍵の差込口であるシリンダーを使いまわしているからです。

例えとして、201号室と301号室が同時期に空いて、各部屋のシリンダーを入れ替えたあと新たな入居者に鍵を渡せば、今まで使っていた鍵ではなくなるのです。

この方法は、毎回新品の鍵を用意しないでいいのでコストがかからないため、賃貸業界だと一般的です。

できれば大手不動産会社の物件が理想

たくさんの物件を管理している大手の会社なら、予備のシリンダーを多く用意しているので多少は安心できます。

一方で、個人オーナーのアパートは同じ物件内で使いまわすことが多いので、「昔作った合鍵で別の部屋の鍵が開いた」なんてことが起きる可能性もあるのです。

過去に、私の知人が酔って帰宅した際、階数を間違えていることに気付かず鍵を差し込んだところ、見事に開いたということが実際にありました。

2. その他の項目で初期費用を安くするためにできること

1章でも紹介しましたが、鍵交換費用は貸主に負担してもらうことが理想です。ただ、すべての貸主が負担してくれるとは限りません。

そこで、その他の項目で初期費用を安くするためにできることを解説していきます。

2-1. 火災保険料を交渉する「5千円~1万円お得」

賃貸を契約するとき火災保険の加入が必須ですが、貸主が指定する保険会社に加入する義務はありません。むしろ強制的に加入させることは違法です。

なので「自分で探して契約したいから、最低限の保証金額またはプランを教えてください」と、不動産会社に伝えましょう。

そして、教えてもらった金額やプランを火災保険の会社に伝えれば、すぐに見合うプランを出してくれるので、あとは申し込みするだけです。

相場より安い火災保険会社

全労済」か「楽天損保」の火災保険が”相場より半額近く安い”ので、不動産会社にここの会社で加入を希望すると伝えましょう。

契約完了したら保険証券が発行されるので、できる限り入居開始前までに不動産会社へ提出することが望ましいです。

2-2.入居安心サポート・除菌消臭費用は削除してもらう「1万円~2万円お得」

このふたつは基本的に任意となり、万が一のときは民間のサービス会社でも対応できる内容なので、必要ないと伝えましょう。

また、各社商品名を変えて2年間で1万円~2万円前後の金額を、説明もしないで請求書に盛り込むことがあります。

そのときは「必要ないので請求書から削除お願いします」と伝えましょう。

大手不動産会社の商品名一覧

アパマンショップエイブルミニミニ ピタットハウス 
商品名安心入居サポートコンシェルジュ24入居安心サービスピタットハウスの安心サポート

3. 入居後、鍵を自分で交換することはできる?

入居後に鍵を自分で交換することは可能ですが、いくつか注意しておきたいことがあります。

この章では、鍵を自分で交換するときの注意点や対処方法を詳しく解説していきます。

3-1. 必ず貸主の許可をもらったほうがいい

鍵を交換するときは、必ず貸主の許可をもらうようにしましょう。なぜなら、玄関ドアの鍵も貸主の所有物だからです。

基本的に室内設備の変更や模様替え(壁紙の変更)などと同様、貸主の許可をもらわないといけないので注意しましょう。

仮に許可をもらって実際に交換するときは、元々付いてたシリンダーや部品は必ず保管しておきましょう。理由は退去時にもとに戻すケースが多いからです。

できれば同じメーカーで同じ品番のシリンダーが望ましい

もとの鍵と同じメーカーで同じ品番のシリンダーであれば、もとに戻す手間が省けるかもしれません。

この点も許可をもらう段階で「この品番のものに交換したい」と伝えておくことが望ましいでしょう。

3-2. 契約条件で禁止されていることがある

鍵の交換・取り付けを勝手にすることは禁止されていることが多く、仮に発覚したときは契約違反になる可能性があります。

禁止にしている理由は、緊急のトラブルが発生したとき、管理会社が予備でもってる鍵でドアが開かなくなってしまうからです。

このほかにも、少し前に流行った”民泊”を防止するため、鍵がなくても解錠できる暗証番号式のデジタルキーを禁止していることもあります。

サムスンのデジタルキー

引用:amazon

スマホで操作する”スマートロック”も危ない

最近では、スマホを近づけるだけで施錠・解錠できる”スマートロック”も人気がありますが、厳しい貸主だとこれも禁止にしていることもあります。

室内のドアに装着するので外からはバレにくいですが、万が一操作しているところを目撃されたりすると、注意されるかもしれません。

キュリオロックの公式hp

引用:Qrio株式会社

3-3. 自分で勝手に交換した場合はどうする?

すでに自分で交換して、もとのシリンダーなども捨ててしまったときでも、管理会社に伝えるようにしましょう。

黙っていても退去するときに必ずバレることになります。退去のタイミングだと、敷金から交換費用を差し引かれる可能性が高いです。

入居中の段階できちんと謝罪した上で報告すれば、もしかすると見逃してくれるかもしれません。

4. 鍵をなくしたときの対処方法

だれでも鍵をなくすことはありますが、スペアキーを作るときでも注意しないといけない点があります。

この章では、鍵をなくしたときの対象方法を詳しく解説していきます。

まず、鍵をなくして部屋に入れないときは、以下の順に沿って対処しましょう。

  1. 警察に届けでる
  2. 管理会社に連絡する
  3. 鍵の業者に連絡する
  4. スペアキーを作る

4-1. 警察に届けでる

まずは最寄りの交番にいって落とし物として届いてないか確認しましょう。

見つからない場合は紛失届を出してください。警察は全国でつながっているので、別の交番に届いた場合でも連絡が来ることなっています。

ただ、鍵の形状(メーカーや番号)が明確にわかってないと、あなたの鍵と特定できないので、事前に写真やメモで残しておくことが望ましいでしょう。

4-2. 管理会社に連絡する

つぎに、管理会社に連絡してどうすればいいか確認しましょう。このとき、物件により異なりますが、管理会社ができる対応は以下3つのどれかです。

  • スペアキーをもってきてくれる
  • コンシェルジュに解錠させる(高級・タワーマンションの場合)
  • 提携してる緊急サポート会社を派遣してくれる

夜間で管理会社が営業していなかったり、上記どれも対応できない場合は鍵の業者を頼るしかありません。

4-3. 鍵の業者に連絡する

鍵の業者に連絡すれば、いつでもすぐに駆けつけてくれて鍵を開けてくれます。

相場は5千円~2万円ぐらいですが、鍵の形状によって金額は異なります。

また、ICチップで解錠するオートロックの場合はさらに高くなる可能性もあるので注意しましょう。

どんな業者を選べばいい?

鍵の業者は信用できない怪しい業者もいくつかあるので、インターネットで検索するときは店舗名や住所がしっかり載ってる業者を選びましょう。

以下は、業界大手の全国で対応可能な鍵会社です。電話の段階で大まかな見積もり金額を教えてくれるので、高額な費用を請求されることはないでしょう。

一般社団法人 カギの110番・カギの救急車https://www.kagi1109948.com

鍵の救急車公式hp

4-4. スペアキーを作る

新たにスペアキーを作るときは、管理会社に依頼するようにしましょう。

こっそり街の鍵屋で作ったとしても、退去時にバレて鍵の交換代を請求され二度手間になるだけなので、最初から管理会社に依頼しましょう。

また、街の鍵屋で作るスペアキーは、鍵メーカーが作るより精巧度が落ちるので、解錠しにくいことが多いです。

鍵はすべて番号で管理されている

街の鍵屋で作ってもバレないと思うかもしれませんが、鍵はすべて番号で管理されています。

そのため、番号が一致しないとすぐにバレてしまうので注意しましょう。

5. まとめ

賃貸の鍵交換について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

鍵交換は基本的に任意で、交渉することによって貸主が費用を負担してくれるケースもあります。

ただ、負担してくれないケースもあるので、その際は火災保険など別の項目を安くするようにしましょう。

そして、鍵を自分で交換するときは、必ず貸主の許可を取るようにしてください。退去時にトラブルの元になります。

つい鍵をなくしてしまったときも、必ず管理会社に連絡してスペアキーを作ってもらいましょう。

この記事を読んだことで、あなたの鍵交換に対する疑問が解消され、無事に契約から退去まで完了することを心から願っています。

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