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プロが教える一戸建ての家が売れない4大原因と確実に売る3ステップ

プロが教える一戸建ての家が売れない4大原因と確実に売る3ステップ

“売りに出している一戸建ての家が売れない…”、“住まなくなった一戸建ての家を売りたいけど、ちゃんと売れないのでは…?”と悩んでいませんか?

一戸建ての家が売れずに悩んでいるという人は意外と多いですが、よほどの過疎地や老朽化した一戸建ての家でない限り、売り方と対策次第で一戸建ての家は必ず売れます!

このページでは、元大手不動産会社に勤務し、延べ2,000件以上の不動産売却に携ってきた筆者が、「一戸建ての家が売れない4大原因と確実に売るための3ステップ」について、以下の流れに沿ってご紹介します。

  1. 一戸建ての家が売れない4大原因
  2. 売れない一戸建ての家を確実に売るための3ステップ

すべて読めば、「一戸建ての家が売れない原因とその対策法」について、プロと同等の知識が身につき、賢く売却できるようになるでしょう。

売り時は今!利上げで今後戸建て価格は下落する

2024年に日銀が行ったゼロ金利の解除は、住宅ローン金利を引き上げ、これまで好調だった不動産相場の暴落へとつながります。
アメリカでは2022年に大きな利上げがあり、都心のビルが半値で売却されるなど、実際に不動産価格の暴落が起きています。
来年以降は売却益が半減するリスクもあり、かろうじて低金利が続く2024年はまさに土地の売り時と言えます。

売却に向け、まず何をしていいかわからない方は、NTTの運営する『HOME4U』に物件情報を登録してみましょう。
約1分で登録するだけで、大手〜地元の不動産会社まで複数の業者から査定が受けられ、簡単に売却物件の相場がわかります。
査定額や対応力で業者の比較もでき、売却のパートナーとなる仲介業者選びまでがスムーズに行えます。

1. 一戸建ての家が売れない4大原因

一戸建ての家がうまく売れない原因としては、大きく以下の4つの原因が考えられます。

一戸建ての家が売れない4大原因
内覧原因
なし①そもそも需要がない
②売り方が間違っている
③業者が悪い
あり
④物件の魅力付け不足

まず大前提で押さえておくべきポイントとして、「よほどの過疎地や老朽化一戸建ての家等でない限り売れない一戸建ての家はない」という感覚を持つことが大切です。

当然、一戸建ての家を売ろうにも、そもそも人がいなくては売れませんし、誰も寄り付かないようなボロボロの一戸建ての家では誰も買ってくれないというのは言うまでもありません。

しかしながら、世間一般で一戸建ての家が売れないという悩みを抱えているケースのほとんどは、そういった最悪のケースなどではなく、ただ「売り方が悪い」だけです。

そのため、本ページでこれからご紹介する3ステップの内容をしっかりと押さえて「一戸建ての家が売れない」という悩みを解消していきましょう。

2. 売れない一戸建ての家を確実に売るための3ステップ

売れない一戸建ての家を確実に売るために、以下の3ステップに沿って売却検討を進めていきましょう。

  • Step1. 周辺の一戸建ての家の売買事例を収集する|事例があれば需要はある
  • Step2. 一戸建ての家が売れない原因を明確にする|代表的な4つの原因と見分けるための質問チャート
  • Step3. 一戸建ての家が売れない原因に合わせて対策する|4大原因と15の理由別対策法

それぞれ順を追って具体的に解説していきます。

Step1. 周辺の一戸建ての家の売買事例を収集する|事例があれば需要はある

売れない一戸建ての家を売るためのステップとして、まずはじめにすべきことは「本当に需要はないのか?」の確認です。

この際、大切なのは、「同じ地区内に事例がなくても、都心からのアクセス性や居住環境等が同程度のエリアの事例があれば、そのような一戸建ての家を買いたいという需要は存在する」ということです。

実際、地元の不動産業者ですら狭い範囲内の自社の実績や感覚だけで判断するところも多いですが、なんとなく感覚的に「こんな一戸建ての家を買う人はいないのでは…」と考えるのではなく、きちんとしたマーケティングに基づく実績で判断することが大切です。

マーケティングのための事例収集については、世の中の宅建業者(不動産業者)媒介契約により関与した売買実績がすべて記録されている以下のサイトを使いましょう。

REINS Market Information(レインズ・マーケットインフォメーション)

REINS Market Information(レインズ・マーケットインフォメーション)の公式ページ

上記のREINS(レインズ)は、国土交通大臣から指定を受けた全国4個所の不動産流通機構が運営している宅建業者専用データベースです。

宅建業者が媒介契約により関わった不動産取引は、宅建行法により「REINS(レインズ)」への記録が義務付けられており、一般の人でも簡単に過去1年間のエリア毎の売買取引実績が検索・確認できます。

仮に、「世田谷区・東急東横線沿い」で検索すると以下のような結果になりました。

レインズの検索結果

レインズの検索結果

過去1年間で合計23件の売買取引実績が確認できました。

これらは、実際の取引に基づく成約価格を集計公表されたものになりますので、民間サイトの相場検索などと比較しても圧倒的な信頼性があります

このREINS(レインズ)を活用して周辺地域や条件が類似した地域の売買事例を収集し、「本当に需要はないのか?」を確認しましょう。

Step2. 一戸建ての家が売れない原因を明確にする|代表的な4つの原因と見分けるための質問チャート

前述の一戸建ての家が売れない4大原因は、さらに細かく分析すると、それぞれ以下のような理由が考えられます。

一戸建ての家が売れない4大原因と主な15の理由
 原因理由
内覧なし①そもそも需要がない人がいない
魅力的な競合物件が多い
維持費が高い
②売り方が間違っているターゲットミス
売出価格が高い
タイミングが悪い
③業者が悪い広告量が少ない
広告の質が悪い
業者による囲い込み
内覧あり業者の努力不足
業者の営業力不足
④物件の魅力付け不足建物の状態が悪い
住戸内の状態が悪い
居住環境が悪い
周辺環境が悪い

したがって、自身の物件のケースでの一戸建ての家が売れない原因や理由が何なのかを明確にすることが最も大切です。

以下に、一戸建ての家が売れない原因を見分けるための大まかな質問チャートを掲示しておりますので、こちらを使って一戸建ての家が売れない原因の可能性を確かめて見てください。

一戸建てが売れない原因を見分けるための質問チャート

以下、それぞれの原因と理由について具体的に解説していきます。

一戸建ての家が売れない原因①|そもそも需要がない

一戸建ての家売れない原因①
 原因理由
内覧なし①そもそも需要がない人がいない
魅力的な競合物件が多い
維持費が高い

一戸建ての家が売れない原因の1つ目は、「そもそも需要がない」というケースです。当然のことながら、この場合には物件を売り出していても内覧の申込みすら入りません。

一言で「需要がない」と言ってもその理由は様々で、「そもそも人がいない」といった人口問題や、「他により魅力的な競合物件が多く今の条件では買い手がいない」「税金や特別な設備等の維持費が高く買い手にとって条件が悪い」というような条件問題の理由が考えられます。

「そもそも需要がない」ことが売れない原因と考えられる場合には、まずは、それが人口問題なのか条件問題なのかを分析しましょう。

一戸建ての家が売れない原因②|売り方が間違っている

一戸建ての家売れない原因②
 原因理由
内覧なし②売り方が間違っているターゲットミス
売出価格が高い
タイミングが悪い

一戸建ての家が売れない原因の2つ目は、「売り方が間違っている」ケースです。この場合にも、内覧の申込みすら入らないというのが特徴です。

一戸建ての家の売却では、まず最初に「どんな人が最も高く買ってくれるのか?」というマーケティングを行い、そのターゲットのニーズに合わせて売出価格や売却スケジュールを検討していきます。

しかしながら、周辺で売買事例があり需要が全くないわけでもないのに一戸建ての家が売れない場合には、このマーケティングがきちんとできていない可能性があります。

売却先として想定しているターゲット層とその層が抱いているニーズについて明確に語れないようであれば、改めてマーケティングを行なった方がよいでしょう。

一戸建ての家が売れない原因③|業者が悪い

一戸建ての家売れない原因③
 原因理由
内覧なし③業者が悪い広告量が少ない
広告の質が悪い
業者による囲い込み
内覧あり業者の努力不足
業者の営業力不足

一戸建ての家が売れない原因の3つ目は、「業者が悪い」ケースです。この場合には、業者の悪いポイントによって内覧申込みがある場合もあれば、内覧申込みすらない場合もあります。

そして、一戸建ての家の売却における仲介業者は、マーケティングから引渡し後のアフターまですべての工程で一番影響力を持って関わる存在であるため、一戸建ての家が売れない最大の原因は「業者が悪い」ことであることがほとんどと言えます。

業者の悪いポイントとしては大きく以下の2つに分類できます。

  • 業者の意欲・スタンスに問題があるパターン
  • 業者の能力に問題があるパターン

「業者の意欲・スタンスに問題があるパターン」であれば、そもそもの広告量が少なく、探客の努力が足りないといったことが売れない理由となっていたり、最悪のケースでは自社で売り手と買い手の両方から仲介手数料を取るべく情報を非公開にしているケース(囲い込み)もあり得ます。

業者による囲い込みとは?

囲い込みとは簡単に言うと、「業者が両手仲介をしたいがために、他社を通して来た買主と売主の売買契約を妨害すること」を言います。

あなたが売却を依頼している業者が他社を通して買主と売買契約を結んだ場合、業者はあなたからのみ手数料をもらいます。これを片手仲介と言います。

片手仲介

しかし、買主についてもあなたの業者が見つけて売買を成立させると、以下のように倍の手数料がもらえるようになるのです。これを両手仲介と言います。
両手仲介

業者からすると両手仲介をしたいというのが本音なのです。

宅建業法により、業者は売却を依頼された物件をレインズという不動産情報システムに登録することが義務付けられています。

レインズの物件情報は全国の不動産会社がネットを通して見られるようになっており、買い手側の業者がそれを見て買い付けを行い、売買契約が成立する仕組みになっています。

REINS仕組み
しかし、自身で買主を見つけて両手仲介を行うことを狙った業者は、レインズを見てきた他の業者からの買い付けや内覧の問い合わせに、買い手が見つかっていないにも関わらず以下のような回答で断りを入れてしまいます。

  • 現在商談中でご紹介できません。
  • すでに他のお客様から申し込みをいただいております。

こうしたことは売主に見えないところで行われるため、いつまで経っても売れない原因が、実はこの「業者による囲い込み」であるという可能性は十分あるのです。

また、「業者の能力に問題があるパターン」では、せっかく広告を打っていても物件写真やアピール文の質が低く、購入希望者にむしろマイナスの印象を与えていたり、そもそものマーケティングによるターゲットや広告媒体が的外れなどというケースが考えられます。

さらに、能力に問題のある業者では仮に内覧の申込みがあったとしても、購入希望者に対して印象の良い接客や十分な折衝ができず話がまとまらないということも考えられます。

いずれにしても、プロである以上、物件の仲介を請け負うのであれば、十分なマーケティングの基に当初想定した期間内で確実に売れる見込みがあるという状態でなければおかしい話ですので、一戸建ての家が売れないのはすべて業者のスタンスや能力の問題といっても過言ではないでしょう

一戸建ての家が売れない原因④|物件の魅力付け不足

一戸建ての家売れない原因④
 原因理由
内覧あり④物件の魅力付け不足建物の状態が悪い
住戸内の状態が悪い
居住環境が悪い
周辺環境が悪い

一戸建ての家が売れない最後4つ目の原因は、「物件の魅力付け不足」のケースです。この場合には、「内覧はあって、業者もしっかりとしているのに、なかなか最後に良い返事がもらえない」という特徴があります。

そして、このケースでは、購入希望者が一戸建ての家の内覧を行う際に確認・評価している大きく以下の4つのポイントのどこかに問題があることがほとんどです。

  • 建物の状態
  • 住戸内の状態
  • 周辺環境
  • 居住環境(日当たり・騒音・通風)

初めて見た人が一回で問題を感じるぐらいの内容ですので、自分でも上記4つのうち、どのポイントが問題なのかはある程度簡単に判断できるのではないでしょうか。

また、購入希望者は他の競合物件と比較して相対的に評価していますので、どうしても問題点がはっきりとしないという場合には、仲介業者に依頼して自分でも競合物件を見て回ると明確な答えが得られる可能性が高いです。

Step3. 一戸建ての家が売れない原因に合わせて対策する|4大原因と15の理由別対策法

一戸建ての家売れない4大原因と15の理由別対策法
 原因理由対策法
内覧なし①そもそも需要がない人がいない広告範囲拡大
魅力的な競合物件が多い売出価格調整
維持費が高い売出価格調整
②売り方が間違っているターゲットミス再マーケティング
売出価格が高い売出価格調整
タイミングが悪いスケジュール見直し
③業者が悪い広告量が少ない業者比較・変更
広告の質が悪い
業者による囲い込み
内覧あり業者の努力不足
業者の営業力不足
④物件の魅力付け不足建物の状態が悪い共用部清掃、修繕計画の開示
住戸内の状態が悪いクリーニング、修繕
居住環境が悪い改善工夫策の提示、メリットの訴求
周辺環境が悪い改善工夫策の提示、メリットの訴求

一戸建ての家が売れない原因と理由別に対策法をまとめると上記のようになります。

どんな原因・理由であっても基本的に何かしらの対策をすることで売却できる可能性がありますので、諦めずに取り組むことが肝心です。

以下、一つ一つ具体的に解説していきます。

そもそも需要がなくて一戸建ての家が売れない場合の対策法

そもそも需要がなくて一戸建ての家が売れない場合の対策法
 原因理由対策法
内覧なし①そもそも需要がない人がいない広告範囲拡大
魅力的な競合物件が多い売出価格調整
維持費が高い売出価格調整

前章でご紹介した通り、「そもそも需要がない」ことが売れない原因と考えられる場合には、人口問題と条件問題が考えられ、それぞれ対策法が異なります。

「人がいない」といった人口問題の場合には、かなりの苦戦が予想されますが、現在のマーケティングの範囲を広げて需要が見込めるエリアまで広告範囲を広げることが大切です。

その際、仲介業者も需要が見込めるエリアの業者に変更して購入希望者を引っ張ってきてもらうようにする方が得策です。

また、条件問題により需要がない場合には、価格等の売出条件を変更して相対的な条件の魅力を上げれば購入希望者の目に留まる可能性が格段に上がってくるでしょう。

売り方が間違っていて一戸建ての家が売れない場合の対策法

売り方が間違っていて一戸建ての家が売れない場合の対策法
 原因理由対策法
内覧なし②売り方が間違っているターゲットミス再マーケティング
売出価格が高い売出価格調整
タイミングが悪いスケジュール見直し

売り方が間違っていることが原因で一戸建ての家が売れないと考えられる際には、再度マーケティングを行う必要があります。

その際には、現在とは別の複数の業者に依頼(査定依頼)して、結果の妥当性を比較検証することができるようにうするというのが鉄則です。

その上で、ターゲットが間違っているようであればその修正を行い、売出価格の調整や人の動きの多い時期にスケジュール調整する等、適宜必要な戦略修正を行いましょう。

業者が悪くて一戸建ての家が売れない場合の対策法

業者が悪くて一戸建ての家が売れない場合の対策法
 原因理由対策法
内覧なし③業者が悪い広告量が少ない業者比較・変更
広告の質が悪い
業者による囲い込み
内覧あり業者の努力不足
業者の営業力不足

一戸建ての家が売れない原因が業者の問題にありそうな場合には、他の業者からも情報を集めて比較検討し、思い切って業者を変更することが大切です。

前述の通り、仲介を請け負う不動産業者は、マーケティングの段階からすべてに関与して戦略決定の手引きをするパートナー的存在ですので、その業者が言った通りにうまく事が進まないようであれば、戦略パートナーとして不適切と言えます。

「きちんと一戸建ての家が売れるかどうか」や「高く売れるかどうか」は業者次第とも言える、最も大切なポイントですので、安易に選ばずに自分が納得のいくレベルの業者に出会うまで妥協せず探し続けましょう。

その際、手間や効率性の面から無料一括査定サービスを活用するのがおすすめです。

無料一括査定ならここがおすすめ

home4u
不動産売却の無料一括査定サービスはたくさんありますが、運営会社の信用度や参加企業群の優良度から見ても、NTTデータスマートソーシングが運営する『HOME4U』が圧倒的におすすめです。

HOME4U』は、数ある不動産無料一括査定サービスの中でも最も老舗で20年以上の歴史と累計50万件以上の実績があります。また、NTTデータグループ企業が運営している点からも信用度が圧倒的です。

HOME4U公式ホームページ「https://www.home4u.jp

地元業者も含めて幅広くリサーチしたい場合にはここもおすすめ

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HOME’S』は、大手の不動産業者以外にも地元の不動産業者の登録が非常に多く、登録業社数が3,800社以上と、数ある無料一括査定サービスの中でも最大規模の業者です。

先の『HOME4U』の2,300社以上と比較しても圧倒的な登録業社数と言えます。

特に地方等、大手の不動産業者以外にも、地元の不動産業者を含め幅広いリサーチがしたい人にはおすすめです。

HOME’S公式ホームページ「https://www.homes.co.jp/satei/

業者による囲い込みにはどんな対策がある?

業者がレインズにあなたの物件を登録すると、登録証明書という書類を発行してもらえるようになります。

発行された登録証明書に記載されたIDとパスワードを使うと、売主の依頼した物件の登録状況のみ、リアルタイムで確認ができるようになります。

レインズに登録しても、取引状況を「申込み有り」や「一時紹介停止中」に設定して囲い込みを行い、売主が知らないのをいいことに証明書自体を売主に渡さない業者もいます。

しかし、証明書の発行を依頼し、さらにシステムで確認することで、そういった行為を防ぐことが可能です。

登録証明書とレインズログイン画面

こうした対策をとっても、他社からの問い合わせに嘘をついて囲い込みをすることもあり、一部の片手仲介専門業者に頼む以外、100%囲い込みを防ぐ方法というのは存在しません。

ただ、仲介業者を決定する段階において、以下のような質問を投げかけてみるだけで、囲い込みのリスクはぐっと減らすことができるようになります。

  • 御社は両手仲介前提ですか?
  • レインズに登録したら、登録証明書は発行してもらえますか?

業界について知っていることを示し、「この売主には適当なことは言えない、できない」と思わせることで、業者が安易に自分の利益を優先した行動ができなくなるからです。

物件の魅力付け不足で一戸建ての家が売れない場合の対策法

物件の魅力付け不足で一戸建ての家が売れない場合の対策法
 原因理由対策法
内覧あり④物件の魅力付け不足建物の状態が悪い共用部清掃、修繕計画の開示
住戸内の状態が悪いクリーニング、修繕
居住環境が悪い改善工夫策の提示、メリットの訴求
周辺環境が悪い改善工夫策の提示、メリットの訴求

内覧申込みがきちんと入っているようであれば、物件の魅力付けを工夫するだけで意外と簡単に売れてしまうケースも多々あります。

その際には、上記のように理由次第で対策法が異なりますが、まずは誰でも簡単にできる「内覧前の共用部・住戸内の清掃」を徹底しましょう。

その上で、一戸建ての家自体の修繕計画の開示による安心感の提供や、環境の問題であれば「こうすれば改善できる」というような改善工夫策を提示できるように準備しておくことが大切です。

また、住戸内の状態が悪い場合は、それだけで致命的な悪印象を与えてしまいますので、できる限りの改善を行うようにしましょう。

以下、住戸内の印象改善のための重要なポイントをご紹介しておきます。

目立つ損傷部は事前に補修しておく

物件の損傷部のbefore/after(出展:エースリペアHPより)

物件の損傷部のbefore/after(出展:エースリペアHPより)

目立つ損傷部は、物件の印象にも大きく関わりますし、買い手からすると前のオーナーがどの程度大切に住んでいたかという点も意思決定の大きな材料になり得るからです。

あくまで同じような基本条件の物件の中で相対比較されているという点を肝に銘じ、最終判断は意外と小さな差で行われるということを強く意識しましょう。

水回り部分は入念に掃除しておく

物件のコンロ周りの清掃before/after(出展:ぴかぴかハウスクリーニング柏HPより)

物件の浴槽部分の清掃before/after(出展:くらしのマーケットHPより)

浴室水栓の清掃before/after(出展:ホワイトハウスHPより)

一戸建ての家の住戸内で、物件の印象やグレード感を大き左右する箇所は水回り部分です

水回り部分は最も汚れが出やすく、前のオーナーの生活の仕方が一番現れる部分でもあります。

さらに、壁紙や建具・フローリング等は素人目にはあまり違いがわかりにくく印象に残りにくいのに対し、キッチン・トイレ・洗面台・ユニットバス等ははっきりと印象に残ります。

そのため、内覧時に良い印象を演出する上で、水回り部分のきれいにしておくことは必須と言えます。

不要な物は処分しておく

部屋の中のいらないものを処分before/after(出展:ここかじ魔法のお片づけより)

物件の良し悪しを判断する上で、非常に重要なポイントが、実際の広さだけでなく「感覚的に広く感じるか」という点です。

住戸の平米数自体は広くても、物が多くて感覚的に広く感じないということや、逆に、物があまりなく実際の平米数以上に広く感じるなどということは、誰もが経験したことがあると思います。

購入検討者が内覧をするタイミングは大抵1度だけしかありませんので、その際に良い印象を持ってもらうためにも、できるだけ不要な物は処分して感覚的な広さを演出するようにしましょう。

できるだけ家具がコーディネートされている状態で見せる

家具がコーディネートされている状態で見せるbefore/after(出展:家撮り部HPより)

引越しのタイミングや売却の事情等で難しいケースもあると思いますが、できれば内覧時には家具がコーディネートされた状態で見せる方が得策です。

新築一戸建ての家のモデルルーム等を見に行くと必ずおしゃれな家具ですべての部屋がコーディネートされていると思います。

これは、部屋の使い方をイメージしやすくしたり、上手くコーディネートすることでおしゃれな印象を与えたりといったメリットの他にも、空の部屋よりも部屋を広く見せられるといった効果もあります

よく、家具や家電等を買いに行った際に、「店頭では大きすぎて部屋に入らないのでは」と思ったモノが、実際に部屋に入れてみると意外ときれいに収まり、むしろ部屋が広く感じるという経験があるのではないでしょうか。

このように、程よく家具がコーディネートされている状態の方が、様々な点でメリットがありますので、できるだけ家具がコーディネートされている状態で内覧対応されることをおすすめします。(※既に空き家になっている場合には、レンタル家具等でコーディネートまでやってくれる業者もあります。)

住んでみないとわからないようなプラス情報を整理して伝える

内覧のタイミングで購入検討者が確認したい項目は、実際の物件の印象については当然ながら、日当たりや風通し・騒音等の住んでみないとわからない情報も多く含まれます。

そのため、ただ物件を見せるだけではなく、住んでみないとわからないようなその物件プラス情報を事前に整理しておき、直接伝えてあげるだけでも印象が良くなります。

住んでみないとわからないうようなプラス情報の例

  • 風通しが良く夏場夜はクーラーいらずで電気代が安い
  • 遮音性が高く上下左右の住戸の音は全く聞こえない
  • 一戸建ての家住人は非常に礼儀正しくて良い人ばかり…等

物件の印象だけでなく、住んだ後の生活のイメージも良く伝われば強力な差別化になります。

3. まとめ

いかがでしたでしょうか。

「一戸建ての家が売れない原因と対策法」についての疑問や悩みが解消できたのではないでしょうか。

一戸建ての家の売却は、一見難しそうで、「とても多くの手間や労力が掛かるのでは?」という勘違いをされている人も多いですが、売却後の確定申告も含めて実は意外と簡単に売却できてしまいます。

本ページでは「一戸建ての家が売れない原因と対策法」について、重要なポイントは出来る限り網羅的にご紹介してきましたので、上記の内容をしっかりと理解した上で、後悔しない上手な売却を検討してみて下さい。

〈本ページでご紹介したサービス・業者〉

  • HOME4U』|NTTデータグループ会社が運営する圧倒的な信用度の無料一括査定サービス
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※売却検討にあたっては、同時に「貸した場合の収益性」も検討すべきです。

基本的には売った方が良いというのが筆者の考えではありますが、

  • 資産価値が落ちにくい都市部等にある
  • 年間賃料が売却査定額の5%以上(表面利回り5%以上)で貸せる

なら賃貸物件として保有するのも賢い選択の一つです。

さらに、賃料査定書があると、賃貸した場合の収益性を示す根拠資料となり、売却に際して買い手の安心材料に繋がり非常に有利に働きます。そのため、「売却価格の無料一括査定」と同時に「賃料の無料一括査定」もしておきましょう。

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