「遺品整理って何?」「どうやって遺品整理するの?」と、遺品整理とは何かについて気になっていませんか?
遺品整理とは、亡くなった家族が残した品物を片付けることですが、単なる片付けと思っていると、思わぬ失敗をしてしまう可能性があるので注意が必要です。
このページは、遺品整理業者として遺品整理に500件以上携わった私が、遺品整理とは何かについてまとめたものです。
このページを読めば、遺品整理のことが分かり、失敗するリスクを減らすことができるので、ぜひご覧ください。
1. 遺品整理とは何?
遺品整理とは、亡くなった家族が残した物(遺品)を片付けることです。
具体的には次のようなことを行って、遺品を整理していきます。
分類 | 内容 |
形見分け | 残しておきたい品物を親族で分け合うこと。 |
供養 | 仏壇や遺影など、そのまま捨てづらい物を供養してもらうこと。 |
不用品廃棄 | 残しておく必要の無いものを廃棄、リサイクルなどすること。 |
貴重品処分 | 資産価値のある品を買い取ってもらったりすること。 |
住まいの清掃 | 故人の住んだ住居をキレイにすること。 |
もし、遺書や遺言がある場合は、故人の意志に準じた遺品整理が行うことになります。
遺品整理はいつ行うべき?
遺品整理をいつ行うかは各家庭によって異なりますが、四十九日を過ぎてから始める人、賃貸契約があるため、亡くなられてすぐに行う人が多いようです。
私の父がそうだったのですが、特に急ぐ必要がない場合は、週末を利用してちょっとずつ自分で片付けるという人もいます。
自分でする時間の無い方は、遺産整理業者に依頼することもあります。
次の章から、実際にどのように遺産整理を行っていくのかご紹介していきます。
2. 遺品整理を自分で行う方法まとめ
遺品整理をする際は、次のようなステップを考えておくとトラブルになるリスクをおさえることができます。
- 親族に了承を取る
- 遺品整理道具の用意
- 遺品の整理
- ゴミ回収業者や買取業者の手配
- 清掃等による原状回復
それぞれ紹介していきます。
STEP1. 親族に了承を取る
一人っ子の方は特にする必要はありませんが、兄弟姉妹の一人が行う場合、次のことを通知しておくと後々トラブルになりにくいです。
- 遺品整理のスケジュール
- 形見分けの希望確認
- 遺品整理の費用
遺品整理をいつやるか、また、いつまでやるかをあらかじめ決めておくと、「いつまで時間がかかるんだ?」みたいに親族を不安にさせません。
また、形見分けで希望する品物があるなら、ヒアリングしておくと「もう捨てちゃった」と後悔するようなことがなくなります。
それに、遺品整理の費用負担はどうするか、遺品を売却した時の利益はどうするのかなど決めておくと、お金のことで揉めるリスクを減らすことができます。
お金のことはトラブルになりやすいので、必ず明細をとっておきましょう。
STEP2. 遺品整理道具の用意
親族への対応がOKなら、早速片付けの準備を始めましょう。
遺品整理は、次のような道具を用意するとスムーズに進めることができます。
- ダンボールやゴミ袋
- セロテープやガムテープ
- 雑誌や新聞をまとめるビニールひも
- 軍手
- マジックペン
- はさみやカッター
- 雑巾や洗剤などの掃除道具
遺品整理に使う道具は、引っ越しに使う道具と同じです。
特にダンボールや大きめのゴミ袋が役立ちますので、必ず用意しておきましょう。
STEP3. 遺品の整理
遺品を衣類、食器、調理器具、寝具、本、家電など、種類別に整理していきます。
イスやデーブルなどの大きな物は、テープを貼って「粗大ごみ」「リサイクル品」など処分法を書いておくと分かりやすいです。
また、遺品整理ではこれとは別に次のように仕分けをしておきましょう。
- 形見分けする品
- 供養したい品(仏壇、写真、人形、手紙等)
- 買取してもらう貴重品(貴金属や骨董品等)
- 個人情報関連の書類(パスポートや年金手帳などの、不動産など権利関係書類)
普通に処分する品とは別に、形見分けで残しておきたい品物、供養したい品、それに、お金になりそうな貴重品を別にしておきます。
供養はどんな物でもしてくれるので、気になるものは「供養したい品」として整理しておきましょう。
どうするべきか分からない品物の場合は、「?」とか書いたダンボールにまとめておき、家族に相談したり、ネットで調べるなどしてから処分方法を決めましょう。
STEP4. ゴミ回収業者や買取業者の手配
整理にめどがついたら、自分では処分できない遺品を次の業者に処分してもらいます。
遺品整理する際に利用することになるのは次のようなところです。
- 不用品・粗大ごみ回収業者
- リサイクル業者
- 古物商・買取業者
- お寺や神社や葬儀社(供養してもらいたい場合)
- 遺品整理業者
自分で運んで行く特は、軽トラやワゴン車を用意しましょう。
「いろんな所に頼むのは面倒くさい」と思う方は、遺品整理業者に頼むのがおすすめです。
遺品整理業者は日用品の処分から買取、それに、遺品供養まで全てやってくれるからです。
STEP5. 清掃等による原状回復
遺品を全て片付け終わったら、最後にキレイに清掃して完了です。
故人が賃貸契約をしていて解約をする場合は、クリーニング代を取られるでしょうから、別に清掃しなくても良いかもしれません。
後は、家族に遺品整理が終わったことを報告すれば全て完了です。
3. 遺品整理をする際の注意点
遺品整理の流れをご紹介してきましたが、次のような点に注意しておきましょう。
- 親族とのトラブル回避
- 不用品の処理の仕方
- 賃貸などの解約手続き
それぞれ紹介します。
注意点① 親族とのトラブル回避
2章でも書いていますが、遺品整理で一番気をつけておくべきなのは、親族とのトラブル回避です。
特に、次の2点は家族間で了承を取っておくようにしましょう。
- 形見分けする品物
- 遺品処理費用や買取してもらったお金の分配
写真や衣服など、何を形見にするかなど、前もって決めておくべきです。何なら整理している時に一度足を運んでもらうのも良いかもしれません。
それに、遺品処理の費用を誰が負担するか、また、買取でお金が余った場合、どのように分配するかなども決めておくと良いでしょう。
注意点② 不用品の処理の仕方
燃えるごみ、燃えないごみ、資源ごみや粗大ごみなどの分類や処分方法は自治体ごとに異なります。
粗大ごみの大きさも30cm以上だったり、60cm以上だったりなど大分違います。
自分の住んでいる地域を基準にしていると間違える恐れがあるので注意してくださいね。
注意点③ 賃貸などの解約手続き
遺品整理が終わっても、手続きをしなければお金がかかり続けてしまうことがあるので、解約等をしっかり行いましょう。
- 賃貸契約
- 電気、水道、ガスなどの契約
- 自動車の名義変更や廃車(最寄りの運輸局)
「手続きが遅れて、余計なお金がかかってしまった」というようなことが無いようにしましょう。
4. 自分で遺品整理するのが難しい場合の対処法
遺品整理の流れや注意点をみてきましたが、仕事が忙しかったり、心労で片付ける気にならなかったりするなど、なかなかできないという人も多いと思います。
そんな方におすすめなのが、遺品整理業者に依頼することです。
遺品整理業者は、遺品の引取、処分、買取、供養など、遺品整理のスペシャリストで、遺品整理のお悩みに全て応えてくれます。
この章では、遺品整理業者に頼むメリットや必要な費用、それにおすすめの業者をご紹介します。
4-1. 遺品整理業者に頼む5つのメリットと1つのデメリット
遺品整理両者に依頼することの長所・短所をまとめたのが下の表です。
メリット | デメリット |
・片付け時間の節約 ・ストレスや心労の軽減 ・相談に乗ってもらえる ・遺品の回収や買取をしてもらえる ・遺品の供養をしてもらえる | ・お金がかかる |
遺品整理業者に依頼すると、時間の節約になるだけでなく、片付けに関して相談に乗ってもらえます。
また、遺品の回収や買取、供養まで全てやってもらうことができるので、他の業者に依頼する必要がありません。
整理する時間が無い方、また、心の整理ができてなくて自分ではできないという方は業者に依頼することをおすすめします。
4-2. 遺品整理業者に依頼するのに必要な費用
費用は業者によって違いがありますが、大体の相場は次のように考えておくと良いでしょう。
間取り | 費用 |
1ルーム | 3万5千円~10万円 |
1DK | 5万円~12万円 |
1LDK | 7万円~20万円 |
2DK | 10万円~25万円 |
2LDK | 12万円~30万円 |
3DK | 15万円~40万円 |
3LDK | 18万円~50万円 |
4DK | 20万円~60万円 |
4LDK | 23万円~70万円 |
※地域差がありますし、作業人数や遺品の量によって費用は変わるので、目安としてお考えください。
正確な費用を知りたい方は、見積もりを取ることをおすすめします。
4-3. 遺品整理業者にかかる費用をおさえる方法
ネットで適当に見つけた業者を選んでも、ぼったくられたり、価値ある遺品を買い叩かれる恐れがあります。
費用がお手頃で質の良い業者を見つけるために、複数の業者に見積もりを出すのがおすすめです。
引越し業者に依頼する時のように、遺品整理業者でも相見積を取ることができます。
おすすめの相見積サイトをご紹介します。
みんなの遺品整理|遺品整理業者の相見積を取れるサイト
『みんなの遺品整理』は、全国857社に見積もりが取れるサイトです。
全ての業者に遺品整理士が在籍しており、変な業者に頼んでしまうリスクも少ないです。
いくつか業者をチェックしたい方は、こちらで相見積もりをとってもらうと良いでしょう。
4-4. 相見積を取る時間が無い方のためのおすすめ業者紹介
相見積を取ると、複数の業者から連絡があって実際に現地に足を運んでもらうなど、時間がかかるというデメリットがあります。
もし、急いでいる場合は、こちらの業者に依頼をしてみることをおすすめします。
値段が安く、満足度が高い遺品整理会社です。
ライフリセット|費用を節約したい方におすすめ
『ライフリセット』は、全国47都道府県に1,000箇所以上ある遺品整理業者です。
年間に3,000件以上の取り扱いがあり、住友不動産、三井のリハウス、エイブル、アパマンショップなど大手企業との取引もある信頼性の高い会社です。
相談費用・出張費・見積もりが0円なので、気軽に相談できます。
値段も最安の価格帯なので、まずはここで見積もりを取ることをおすすめします。
5. 遺品整理に関するQ&A
遺品整理についてよくある疑問をQ&A形式にしてまとめました。
それぞれ紹介します。
5-1. 遺品供養はどのように行われるのですか?
遺品供養は業者によって方法が異なります。
- 読経による供養
- お焚き上げによる供養
- 訪問して供養してもらう
家で供養してくれる場合もあれば、遺品を業者に預かってもらって供養する場合もあります。
お寺や神社で供養を受け付けているところもあるので、近所のお寺や、お世話になっている寺院に相談しても良いでしょう。
もちろん、遺品整理業者に相談してもOKです。
5-2. 遺品供養は必要ですか?
これは気持ちの問題で、家族がする必要が無いと思えばしなくても大丈夫です。
人形や写真、仏壇、お守りなどは供養する人が多いですが、気にならないならそのまま処分しても大丈夫です。
ただ、大事な家族の写真や愛用していた万年筆、今まで大事にされてきた仏壇をゴミとして廃棄してしまうのは気が引ける人も多いでしょう。
そういう場合は、しっかり供養してもらいましょう。
5-3. 遺品整理の悪徳業者はありますか?
以前、リフォームの悪徳業者が話題になりましたが、遺品整理業者ではあまり聞きません。
ただ、後でトラブルになっても困るので、依頼する時は次のような点を確認しておきましょう。
- 追加料金の有無
- 遺産整理士の資格はあるか
- 評判や実績は良いか
あと、電話対応がきっちりしているか、スタッフの対応は丁寧かなども、現地見積もりの時にチェックすると良いでしょう。
変な業者に頼んで後悔しないようにしましょう。
5-4. 相見積をしても大丈夫なのですか?
遺品整理でも相見積もりをとっても大丈夫です。
中にはイヤな顔をする業者があるかもしれませんが、そんなところには依頼しなければ良いのです。
「◯◯社に聞くと3万円でしたが、御社はいくらですか?」というように聞いても良いでしょう。
5-5. どのような遺品を買い取ってもらえますか?
遺品整理では、次のようなものを買い取ってもらえます。
- ブランド品
- 骨董品
- 着物
- 金歯
- 仏具
- 置物
この他にも、貴重なお皿やレコード、切手、洋酒なども値段がつくことがあります。
素人では分からないことも多いので、遺品整理業者に相談してみることをおすすめします。
お金になるものを捨てないようにしましょう。
6. さいごに
遺品整理とは何かについてご紹介してきましたが、参考になりましたか?
遺品整理とは、亡くなった家族が残した持ち物を片付けることで、荷物によってはかなりの時間と労力がかかります。
自分で対処できない場合は、遺品整理業者に頼むと、不用品処分、貴重品売却、仏壇などの供養など、全て対応してくれるのでおすすめです。
この記事が、大事な故人の遺品整理にお役に立てることをお祈りします。
<遺品整理の相談サイト>
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